日帰り手術(痔・ヘルニア)

日帰り手術(痔)

なかなか人には言えないけれど、とても辛い症状の「痔」。
当院では、個人のプライバシーに配慮しながら、日帰りで気軽に受けていただける痔の手術や、注射治療を行っています。
専門医である院長が対応しますので、安心してご相談ください。

痔の種類

痔の種類

肛門部周辺の静脈が圧迫され、血液の流れが滞って起こる芽疾患を総称して「痔」といいます。
原因は便秘や下痢、長時間立ち続けていたり座り続けているなど、肛門部へ負担をかけることが原因です。
まずは痔の種類について、簡単にご説明します。

内痔核(いぼ痔)

肛門内にできる痔核のこと。排便時などに出血することが多い。症状が進行すると肛門の外側に痔核が飛び出し、少量の便失禁や痛みが出てくる。

外痔核

肛門部の外側にできた血豆状のものをいう。内痔核より症状は軽いが、痔核が外側にあるため痛みをともなう場合もある。

裂肛(切れ痔)

肛門部の外側に痛覚があるため、激しい痛みを生じやすい。出血したり、かゆみをともなうこともある。慢性化すると同じ場所が切れたり傷が深くなり、肛門ポリープや痔瘻を引き起こすこともある。

痔瘻(穴痔)

肛門部周辺に穴が開き、化膿してする疾患。痛みがあり、出てきた膿が下着を汚したり、悪臭がする場合もある。重症になると敗血症やガス壊疽、ガンを発症する原因にもなる。早めの治療が必要。

当院の「痔の日帰り手術」の特徴

手術自体は30分、麻酔は3時間で完了

以前の痔の手術では、患部の周辺を大きく切除していたので、手術時間や回復期に時間がかかりました。
しかし、当院の日帰り手術なら、内痔核で20分、外痔核で30分というスピーディさ。
麻酔は3時間ほどで切れ、前処置や術後の休憩を入れても約半日をみていただけると大丈夫です。

肛門科診療も行う、専門医が担当

当院の院長は肛門科も専門としています。
豊富な実績と経験を持つ医師の治療なので安心です。

プライバシーに配慮

人には知られたくない「痔」の治療。
当院では、患者さまのプライバシーに最大限の配慮をしています。

院内のアナウンスにも配慮

診療室だけではなく、受付や待合室、検査室などで他の患者さまがいらっしゃる場合、痔の治療であることがわかる言葉は使いません。

その他 痔の日帰り手術Q&A

Q. 痔の手術は痛いのでしょうか?

A. 
手術前に硬膜外麻酔の注射をしますので、術中の痛みはありません。
術後に関しては、肛門周辺の神経が集中している部位であることから多少の痛みがあります。
これに対しては初日のみの飲み薬で対応できる範囲です。4~5日をメドに痛みや違和感は落ち着くでしょう。

Q. 術後の飲酒は控えるべきですか?

A. 
アルコールなどの刺激物は肛門部分への負担となりますので、術後は腫れや痛みの原因となります。できたら術後約1カ月は控えた方がよいでしょう。

切らない痔の日帰り治療『ジオン注』

切らない痔の日帰り治療『ジオン注』

当院では、「内痔核」の方のみ対象の「ジオン注」治療を行っています。
“切らない痔の手術”といえるほど効果が高く、患者さまへの負担が少ない治療法です。
また、この「ジオン注」は、講習を受けた医師のみができる治療であり、当院では認定医である院長が治療を担当します。

ジオン注のQ&A

Q. ジオン注射とはどんな治療ですか?

A. 
肛門から脱出する内痔核に「ジオン注」という薬剤を注入します。
痔核にも血は流れていますが、その量を減らすことで痔核を硬くして固定させ、肛門から脱出しないようにする治療法です。

Q. どんな痔の人でも治療を受けられますか?

A. 
ジオン注の治療対象は、内痔核の方のみです。とくに肛門外に痔核が脱出している方への治療となります。

Q. ジオン注のメリットは何ですか?

A. 
ジオン注にはさまざまなメリットがあります。
・治療は1日で完了。また、通院も治療時と翌日のみです。
・メスを使わないので、体への負担が少なく、回復期が短いです。
・治療翌日から痔の出血が止まります。痔核も数日で出てこなくなります。
・注射は痛みを感じない部分にします。傷口が痛むこともありません。

Q. ジオン注のデメリットは何ですか?

A. 
まれに血圧低下、下腹部痛、吐き気、肛門部の違和感などの副作用が出ることがあります。
これらに関しては十分に検査・診察を行い、症状に応じてお薬の処方を行うなど対処いたします。

その他の日帰り手術

日帰り手術(その他)

従来は入院をともなう外科的な手術も、当院ではできる限り患者さまの負担を抑えるために、「日帰り手術」で対応しています。
外科の専門医として指導医の経験もある院長が、負担が少なく安全な手術を担当いたします。

そけいヘルニア

足の付け根があるそけい部にある空洞から、小腸や卵巣が飛び出てしまう疾患です。
歩く度に飛び出す、痛みをともなうなど、自覚症状があります。

■手術内容
飛び出した部分を切開して、小腸や卵巣を元の位置に戻します。
その後、そけい部の空洞にフタをするように、メッシュ状の医療部品である飛び出し防止用のネットを入れます。

その他

 ヘルニア各種(内・外・大腿・臍)
 陰のう水腫
 皮膚・皮下腫瘍摘出術
 胃ろう造設術
 など

※再発した疾患に対する手術も行っています。